参加していた団体の定例写真展は、例年、寒の明けと初夏とが予定されていた。自分がよかれと創作、出品するわけで、何らの制約が存在するわけではないながらも、気が付けば、季によりそうような作品の制作に傾注し、作品展本来の趣旨を見失ってしまうことが多かったように思う。素材が、完全に人為的なものでないかぎり、それも、また、やむをえないひとつの流れだと思うし、むしろ、自然なのかもと思うことがある。そして、会場に足を運んでいただいた方達にとっても、比較的に、受け入れやすい違和感の少ない予定的な展示内容なのかもしれない。