酔芙蓉 :KUWAHARA さみさしさのかたち日暮れを酔芙蓉 酔芙蓉 あちこちと、例年になく酔芙蓉が眼にはいる。夕餉の総菜を思案するころ、ポスト越しの酔芙蓉は、すっかり、朝方の張りをうしなって、相応に皴よれながら、かなりの濃さの紅をなしている…その、ひと日をおわる酔芙蓉の紅の一輪に、しばし思いをたくしてみる。