最近、写真を撮る機会が少ない。少ないっていうより、撮ろうと思う気力が湧かない。
写真は撮るのでは無く、創るんだって意識がなくなったためかもしれない。
おなじお散歩写真でも、撮るのでなく、創るって意識で撮っていると、不思議と高揚感がある。
ここ数年、この創るって意識が猛烈に萎えている。
たかが、お散歩写真、それでも、創るって意識で撮った写真には、それなりに愛おしさが残っている。
きょうは、北の風、どんよりと曇って、何を…って意識も無く、多摩川の堤を河口にむかった。
河口にむけて、流れは緩やかに、そして、やがて、流れの感じられない澱みとなって、さらに、海に連なっているらしい。
流れのとまってしまった河口で、カメラをかまいたけれど、撮るものもなく、
あたかも、送電線に沿って原発にむかうように北に翔る鳩たち、きょう、最初で最後の、あてないシャッターをおす。