城址の山裾を巡る地区の北斜面の川沿いは、このあたりでは、もっとも遅くまで、桜が残って、例年、新緑と重なる。
季節のうつろいで、萌葱から浅黄と淡いグリーンに、そして、多摩川梨の果樹園の平面的な花模様に関心がうごき、桜を観るひとが殆ど見うけられない。
?桜も旬があるらしく、旬を過ぎてしまうと、心おどらせる魔力を失ってしまう。
今年の桜は、目黒川に始まって、町田の薬師池、皇居北の丸側、英国大使館側、多摩堤、桜公園、昭和記念公園と、それぞれタイミングを変えてでかけた。
この後、郡山からの福島中通り、湯沢方面の桜を追っかけたいところではあるが、スケジュールの調整が、団地総会対策などで難しくなりそうである。
ふり返ってみると、隅田川、深川、神田川、石神井川、井の頭公園、上野公園から鶯谷、小石川植物園など、かって、頻繁に通った桜の名所が、初っぱなから、頭に浮かぶことがなかった。
年々、桜にたいする思い入れに変化があるらしく、すでに、心は、新緑、来春まで、桜を思うことも無いのだろう。