ゴイサギが一羽、あれッ こちらも、棲息環境域なんだぁ~と、あらためて見つめてはいるものの、もののみごとにピクリともしない。まるで、森の一部にでもなってしまったかのように、しっかりと、かたまっている。
私的には、馴染みの無い、興味を惹かれることの無い水鳥ではあるけれど、夕暮れ時とあって、しばし、つきあうことにした。
待つこと二時間余、そろそろと、日陰に移動を開始した。なんとも、愛嬌が無い。
この水鳥を見つけたとき、直感したのが、かの怪鳥である。暗闇だから鳶やら鷹の類いでは無い。鵜でも無い、鴨でも無いと、思い当たる節がまったく無かった。
水を割って、飛びかかってきた…こいつか…と、一瞬に感じた。こいつなら、十分に仮定できそうである。おりがあったら、その行動様式をしらべてみよう。怪鳥には、さほど、興味をもっていない私なので、おりがあったらのことではあるけれど。鳥でありながら「五位」の位をもつゴイサギです。