寒さを肌に感じる秋のおわり、ふるさとから、どっと、秋野菜がとどいた。
かって、秋野菜は、来春までの越冬に備えての収穫だった。
サツマイモやヤーコンなどの根菜類は新聞紙に包みなおし、日々用いるネギなどは細かく切って冷凍、ターツアイなどの葉物類を調理し、
ヌカゴをどっさりいれたご飯を炊き上げ、ご近所におすそ分けする。
夕食後は、時間をかけて「もってのほか」の一輪一輪の花びらをはずし、さっと、湯通し、氷水で熱をとり、順次に冷凍、正月に備える。
懐かしさにあふれる晩秋の夕暮れのひと時、ありがたきかなふるさとです。