丘の端っこ、階段を登りきったところからスカイツリーが一望できる。
その位置とスカイツリーと満月とが一直線上にならぶ日がある。
夕刻、月の出、少し早めに現場にでかけたら、なんと、先客2名が既に各2台のカメラを三脚にしつらえて、調整に余念が無い。
据え付け予定の場所が既に占拠されており、三脚の立てようが無い。やむなく藪のなかに三脚を構え、レンズ前方の枝木を横に引き絞って、かろうじてレンズ前方の空間を確保した。
話していると、遠く、房総の館山から駆けつけたとのことで、月の出と没とを専門に撮っているとのことである。
月の出の時間、位置を計算し、スカイツリーを結ぶ線上にある位置を地図で探して撮りまくっているようで、よもやの珍客に、意図していた写真を撮ることができなかった。恐るべし情報の時代、個人的な秘密の撮影地の維持は難しくなっているようである。