鳥のように自由にありたい…Free as a bird

桑原特許事務所 - 鳥のように自由にありたい…Free as a bird

武蔵野 :KUWAHARA

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昭和30年代後半、郊外にでれば、雑木に溢れていた武蔵野も、いつしらず、住宅が密集するようになって、丘に登れば、都心に向け、灯はより密に、やが

てビル群となって地平をなしている。
あえて、この僅かな空間に、日々の無数の生活がある。何の疑いも無く、日常がある。
近年の強風の関係からか、住宅化した空間に僅かに残されていたケヤキやイチョウなどの巨木が伐採されて、街路樹も庭木も、ほぼほぼ、丸裸状態にまで枝落としがされ、ケヤキのトンネルも、サクラのトンネルも、イチョウのトンネルも無くなってしまった。
最近、月の満ち欠けをおりおりに観る。満ち欠けを観察していると、月日の巡りの速さと、その確かさとを痛切に感じさせられる。それは、悠久と刹那との狭間でもあり、近時、その間をうめるべき「なにか」の欠落を、武蔵野の記憶とともに痛切に思うことがある。
(都庁含む新宿ビル群・ドコモタワー・スカイツリー)