
老化は肉体のものである以上に精神をむしばむらしい。山にチャレンジしていた時代との、あまりのギャップに、しばし、愕然とすることが多い。かって、マチガ沢の東南陵は岩登り初心者の恰好の訓練ルートだった。そんな訓練ルートであっても、ひとたび、アタックに失敗した場合には、即時に他のメンバーに交代するのを習わしとしていた…岩登りでは技量もさることながら、その瞬間の精神状態に大きく左右される。そんな過去を懐かしみつつマチガ沢上部の写真の整理をしていたら、突然のチャイム…新鮮な鎌倉シラスをいただいた。さっそく、夕餉の一品に、その潮の香をいただく。潮の香を口元に運ぶ、もう、それだけで、気力が満ちてくるから不思議です。
Category: つれづれの記: 桑原
