街に
こころ錆びて灯がともる
いつも そう
こころ錆びて 灯がともる
あのときも
そして いまも
錆びて 錆びついて
ぼろぼろ
だけれど引き離せない
心が錆びてかたまって
赤く錆びたこころ
青く錆びたこころ
黒く錆びたこころ
そう 錆びていたんだ
はじめから
ざらざらと心が
ぎしぎしと心が
激しく身もだえ
それでも馴染めないで
どんぞこのどん底
錆が錆びをよんで
錆びがかたまって
それを闘争と
それを愛と
そんなばかな
そんなはずはない
そんなことはありえない
そして
この街の夕暮れ
きょうも
灯がともる
錆びて灯がともる
Category: つれづれの記: 桑原