風は すきとうり
絹糸を ながすように 雲は ひろごり
わたり の 季節の
いずこからか つぐみ の わたりきて
秋は しばし ひろびろとする
わたるべきもの の わたりを わすれてしまった街
Tokyo
わたりくるものと わたりわすれた もの達よ
かしましい ものたちの
かしましい らちがいに
秋 の 葉を落とし
花みずき は 赤い実をつけ
さめやらず 春の芽をつけ
わたりの 季節の
わたり の風に
物憂くも しずもれる。
Category: つれづれの記: 桑原