想い出してごらん
あれが吾妻の峰々あれが阿武隈
岩だらけの頂を降り
樹海にわけいり
そして溶け込んだことを
阿多多羅の?
ふかい霧の杜?は
しっかと
若者達の肩を支え佇む巨き樹にみちて
想い出してごらん
惑いにも似た
巨き樹肌のぬくもりに?
雨に凍え?
こころが凍えて
それでも笑みをたたえ
触れあった指のぬくもりを
想い出してごらん?
阿多多羅の?
杜のふかきに?
いまも佇む巨き樹の
そのかぎりないやさしさのぬくみ
刻みしイニシャルのことを
Category: つれづれの記: 桑原