窓辺のイチゴが熟れだした。
さっそく、採って、食卓にあげる。
若葉が茂るころに赤く色づきだす、生家の裏の畑のへりのイチゴ、少年時代、毎朝、厨の窓から、その色づきを確認するのが楽しみだった。
暮れのホームセンター、イチゴの苗をみつけて、ふっと、懐かしさもあって、ひと株を手にいれ帰宅。窓辺の温さもあって、花芽も伸びだし、やがて、開花、そこで、はたと、受粉の昆虫に考えがいたり、あれこれ、思案、ようやっと、手元にある綿棒を針で解きほぐし、繊細な綿毛をつくっての受粉処理、これが、予想以上に効果があったらしく、ほぼほぼ、品種本来の形状の果肉に熟れてくれて、食味も上々である。
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