連休も最終日…連休の混雑を想像して、結局、どこにも足を運ばず日々緑の深み行く雑木林ですごした。

躑躅、藤の花から桐の花へと季節が確実にうつり、いち日の変化の激しい季節、植物に詳しいかたから、金蘭と銀蘭とを教えていただいたり、アカゲラの営巣を教えていただいたりと、森林浴を満喫することができた。

この齢になると、如実に、それぞれ、その人の人生が浮き出して、変えようの無いひとり、ひとりの人間として互いに認めあうようになる。

かっての、競争の時代から、互いに、ひとりの人間として、互いに全存在を認め、うけいれ、いまを、どうあるべきか、激しくは無いけれど、素直に語りあう、そんな、連休だったような気がする。

気が滅入りそうな、老いの坂道、三木清のひとつの仮説を、いまいちど、思惟の中心におくべく、気力を振り絞ってみる。結局は、個は個であり、個の仮説に対する知的な働きかけ、その働きかけ、そこに、不条理にたいする、ひとつの解答があるのかもしれない。