鳥のように自由にありたい…Free as a bird

桑原特許事務所 - 鳥のように自由にありたい…Free as a bird

おそれるなかれ :KUWAHARA

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いにしえ、ひとは、旅人をなぞらって、こころの記録を残してきている。
それが、もっとも、ふさわしく、わだかまりのない、すなをな、ながれであったのだろう。
身動きのできない獄に繋がれることは辛い。ひとつの思考に呪縛されるのは辛い。ひとは、つねに、変化している。生きていること、それは、変化の連続で、肉体的にも,精神的にも、時の旅人なんだろう。

老いて、ひとは、自然と調和してゆく。時を越えて思索に耽ることも、刻を越えて肉体を駆使することもなくなり、そして、やがて、時に遅れて思索し、刻を逃して肉体は動く。

情熱を持って旅立ち、修羅場あり、晴れやかな青春を謳歌し、幾数十年、やがて、肉体も精神も細り、疲れ、そして、病みつかれて、旅に臥す。

それでも、ひとは、肉体にむちうち、こころにむちうたねば、その生をまっとうし難いように神はおつくりになった。

それは、たぶん、神の、おおいなる祝福なんだろうと、齢をかさねると感じることが多い。

 

 

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